「ヨーグルトメーカーって節約になるって聞いたけど、本当かな?」って疑っている人、多いのでは?実は、純粋に節約だけを目的にするなら、思ったほどお得にならないかもしれません。
電気代や種菌代、牛乳代を計算すると、市販品とそこまで変わらないことも。でも、無添加で安心なヨーグルトを好きなだけ作れるメリットは大きいんです。
この記事では、実際のコスパ比較から、買って後悔しないためのポイント、おすすめの使い方まで詳しく解説します。
結論:ヨーグルトメーカーは”節約目的だけ”なら微妙!
電気代や材料費を含めると意外とコストは変わらない
ヨーグルトメーカーを使うと、確かに牛乳パック1本で400〜500gのヨーグルトが作れます。一見お得に見えますよね。でも実際には、種菌として使うヨーグルト代、牛乳代、そして7〜8時間かかる電気代を合わせると、1回あたり150〜200円程度かかるんです。
市販の大容量ヨーグルト(400g)は安いもので100〜150円程度。特売なら100円を切ることもあります。つまり、純粋なコストだけで比較すると、劇的に安くなるわけではありません。
さらに、容器の洗浄や消毒、牛乳を温めたりする手間も考えると、時間コストも無視できないポイント。「節約のために買ったのに、思ったより安くならなかった…」と感じる人が多いのは、このためなんですね。
でも「安心・無添加」「量を調整できる」メリットは大きい
コスパだけ見ると微妙かもしれませんが、ヨーグルトメーカーには金額では測れない価値があります。
まず一番大きいのが無添加で作れる安心感。市販ヨーグルトには増粘剤や香料、砂糖が入っているものも多いですが、自家製なら牛乳と種菌だけのシンプルな材料で作れます。小さなお子さんがいる家庭や、添加物を気にする方にとっては大きなメリットですよね。
それから、食べる量を自由に調整できるのもポイント。家族が多い家庭なら、市販品を何個も買うより手軽に大量生産できます。逆に一人暮らしなら、少なめに作って新鮮なうちに食べ切ることも可能。
固さや酸味の調整もできるので、「もうちょっと酸っぱい方が好き」「もっとクリーミーにしたい」といった好みに合わせられるのも嬉しいところです。
市販ヨーグルトとコスパを比較してみよう
1食あたりの価格を試算:本当に安いのはどっち?
実際に数字で比較してみましょう。
自家製ヨーグルト(500g作る場合)の材料費は次のとおり。
一方、市販ヨーグルトは400gで120円前後が相場。100gあたり30円です。特売だと100gあたり25円を切ることもありますね。
こう見ると、実は市販品の方が安いケースも多いんです。ただし、これは普通のプレーンヨーグルトで比較した場合。無添加やオーガニック、機能性ヨーグルト(R-1やLG21など)と比べるなら、自家製の方が断然お得になります。
「どのヨーグルトと比較するか」で結論が変わってくるので、自分が普段買っているヨーグルトの価格と比べてみるのがおすすめです。
タネ菌・牛乳代・電気代の目安
もう少し詳しくコストを見ていきましょう。
種菌は市販のプレーンヨーグルトを使うのが一般的。1個100円程度のものから、大さじ3杯ほど使います。1回あたり20〜30円ですね。専用の粉末種菌を使うと、1包で100〜200円かかりますが、安定した味に仕上がりやすいメリットがあります。
牛乳代は、1リットルで150〜250円が相場。成分無調整の方が発酵しやすいので、安い牛乳を選べば節約になります。ただし、牛乳の品質でヨーグルトの味も変わるので、あまりケチりすぎない方がいいかもしれません。
電気代は機種によりますが、1回の発酵(7〜8時間)で10〜15円程度。1ヶ月毎日作っても300〜450円なので、そこまで大きな負担ではありませんね。
全部合わせると、1リットル作るのに230〜300円くらい。週2回作るなら月1,800〜2,400円、毎日作るなら月7,000〜9,000円程度のランニングコストになります。
コスパを上げるコツ:続けるならまとめ作りが◎
コスパを良くするには、続けることとまとめて作ることがポイントです。
まず、せっかく買ったヨーグルトメーカーを放置してしまうと、初期投資が無駄になってしまいます。週に2〜3回は作る習慣をつけると、市販品を買う回数が減ってトータルではお得に。
それから、1回に作る量を増やすのも効率的。500mlより1リットルまとめて作った方が、電気代の効率が上がります。大容量タイプのヨーグルトメーカーなら、2リットル作れるものも。
また、種継ぎを上手に使うのもコツ。1回作ったヨーグルトの一部を次の種菌として使えば、毎回市販ヨーグルトを買わずに済みます。ただし、雑菌が混入しやすくなるので、3〜4回に1回は新しい種菌を使うのがおすすめです。
冷凍保存できる種菌用ヨーグルトを小分けにストックしておくと、さらに便利ですよ。
ヨーグルトメーカーのメリットとデメリット
メリット:無添加・大量生産・好みの硬さが作れる
改めて、ヨーグルトメーカーの良いところをまとめてみます。
無添加で安心なのは、やっぱり一番のメリット。原材料は牛乳と種菌だけなので、何が入っているか完全に把握できます。砂糖や人工甘味料を避けたい人、アレルギーが心配な人には特に嬉しいですよね。
大量生産できるのも便利。家族が多い家庭や、毎日ヨーグルトを食べる習慣がある人なら、買い物の回数が減って楽になります。重たいヨーグルトを何個も買って帰る必要がなくなるのは、地味に助かるポイントです。
好みの固さや酸味に調整できるのも魅力。発酵時間を短くすればマイルドに、長くすれば酸っぱく仕上がります。牛乳の種類や温度でも変わるので、試行錯誤するのが楽しいという人も多いんです。
さらに、ヨーグルトだけでなく、塩麹や甘酒、納豆なども作れる機種もあります。発酵食品好きなら、活用の幅が広がりますね。
デメリット:手間と清潔管理が意外に大変
一方で、面倒に感じるポイントもあります。
まず、容器の洗浄と消毒が必須。雑菌が混入すると失敗するので、毎回熱湯消毒やアルコール消毒が必要です。これが意外と手間。洗い物が増えるのも、忙しい人にはストレスかもしれません。
発酵時間が長いのもデメリット。7〜8時間かかるので、夜セットして朝できあがるパターンが多いです。急に食べたくなっても、すぐには用意できません。計画的に作らないといけないんですね。
それから、失敗することもあるというリスク。温度管理がうまくいかなかったり、雑菌が入ったりすると、固まらなかったり変な味になったり。慣れるまでは何度か失敗する可能性があります。
最後に、置き場所を取る問題。ヨーグルトメーカー本体はコンパクトですが、キッチンに常設する場所が必要です。使わないときにしまい込むと、出すのが面倒で使わなくなってしまうことも。
使わなくなる人の共通点とは?
ヨーグルトメーカーを買ったものの、結局使わなくなってしまう人には共通点があります。
一つ目は、節約だけを目的にして買った人。前述のとおり、劇的に安くなるわけではないので、「こんなもんか」とモチベーションが下がりやすいんです。
二つ目は、面倒くさがりな人。洗浄や消毒、牛乳の準備など、意外と工程が多いので、几帳面にできない人は続きません。
三つ目は、元々ヨーグルトをそんなに食べない人。週に1〜2回しか食べないなら、わざわざ作る必要性を感じにくいですよね。市販品を買った方が楽です。
逆に言えば、「無添加にこだわりたい」「発酵食品作りが好き」「家族で毎日ヨーグルトを食べる」といった明確な目的がある人は、長く愛用できる傾向があります。
自分がどちらのタイプか考えてから購入すると、後悔しにくいですよ。
おすすめの使い方と選び方
節約より”楽しみながら健康管理”を目的に
ヨーグルトメーカーを買うなら、節約だけでなく**「自分好みのヨーグルトを楽しむ」「健康的な食生活のために」**という視点で考えるのがおすすめです。
例えば、朝食にヨーグルトを食べる習慣をつけて腸活したい、子どもに安全なおやつを作りたい、添加物を減らした食生活を送りたい、といった目的があると続けやすいです。
また、甘酒や塩麹も作れる機種を選べば、料理の幅も広がります。「今週は甘酒、来週はヨーグルト」みたいに変化をつけると、飽きずに楽しめますね。
R-1やLG21などの機能性ヨーグルトを種菌に使えば、市販品を毎日買うより断然お得。こういった使い方なら、コスパも十分感じられるはずです。
「節約になるかな?」よりも「自分らしい食生活を楽しめるかな?」という視点で選ぶと、満足度が高くなりますよ。
機能重視?シンプル操作?タイプ別に選ぶコツ
ヨーグルトメーカーにはいろんなタイプがあるので、自分に合ったものを選びましょう。
シンプル操作タイプは、ボタン一つで基本的なヨーグルトが作れる機種。温度や時間の細かい設定ができないことが多いですが、迷わず使えるので初心者向けです。価格も2,000〜4,000円とお手頃。
多機能タイプは、温度や時間を細かく設定できる機種。ヨーグルトだけでなく、甘酒、塩麹、納豆、チーズなど幅広い発酵食品に対応しています。価格は5,000〜10,000円程度。料理好きな人や、いろいろ試したい人におすすめです。
牛乳パックそのまま使えるタイプは、洗い物が減って楽チン。牛乳パックをそのまま本体にセットするだけなので、衛生面でも安心です。ただし、容量が1リットル固定になるのがデメリット。
大容量タイプは、2リットル以上作れる機種もあります。家族が多い家庭や、まとめて作りたい人向け。ただし、本体が大きくなるので置き場所の確保が必要です。
自分の生活スタイルや使用頻度、作りたいものに合わせて選んでくださいね。
まとめ:節約より”自分好み”を楽しむ道具として使おう
ヨーグルトメーカーを長く使い続けるコツは、できるだけ楽できる仕組みを作ることです。
容器の消毒も、食洗機対応のものを選んだり、アルコールスプレーでサッと済ませたりと、手間を減らす工夫が大事。「完璧にやろう」と思いすぎると続かないので、ほどほどで大丈夫です。
結局のところ、ヨーグルトメーカーは節約だけを目的にすると物足りないかもしれませんが、安心感やおいしさ、自分好みにカスタマイズできる楽しさを重視すれば、十分に価値があります。
ヨーグルトメーカー選びの参考になれば嬉しいです。
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