春の訪れを告げる山菜として人気の「ふきのとう」と「ふき」。
同じ植物なのに別物?それとも同じもの?
今回はこの二つの違いや選び方について、分かりやすくご紹介していきます。春の食材選びに迷ったときの参考にしてくださいね!
ふきのとうとふきの違い
春の訪れを告げる山菜として人気のふきのとうとふき。同じ植物なのか別なのか、疑問に思っている人や間違って覚えている人も多いです。
それぞれの特徴や関係性について詳しく見ていきましょう。
ふきのとうとふきについての基本知識
まず基本中の基本!ふきのとうは春の訪れを告げる山菜で、地面から顔を出したばかりの花のつぼみです。一方、ふきはそれが成長して大きくなった後の葉と茎の部分のこと。つまり、同じ植物の違う部分・違う成長段階なんです。
ふきのとうは山菜の王様とも呼ばれ、独特の苦味と香りが特徴。一方のふきは、やわらかい食感と爽やかな風味が楽しめる野菜です。どちらも日本の春の味覚として古くから親しまれてきました。
ふきのとうが成長すると?
よく誤解されていることですが、ふきのとうはふきにはなりません。ふきのとうは花のつぼみで、これが成長すると花が咲きます。一方、ふきは別の芽から成長してくる葉と茎なんです。
つまり、ふきのとうとふきは同じ植物「フキ(蕗)」の異なる部位で、それぞれ別々に成長します。ふきのとうを摘まずに置いておくと、やがて黄色い花を咲かせますが、ふきにはならないんですよ。
ふきとふきのとうは同じ植物なのか?
同じ植物です!
正式名称はフキ(学名:Petasites japonicus)。ただし、食用として使う部分が違います。
ふきのとうは花のつぼみ、ふきは葉柄(葉と茎の間の部分)を主に食べます。同じ植物でも、収穫する時期や部位が異なるので、味や食感、調理法もそれぞれ違ってくるんですね。
ふきのとうの部分とその特徴
ふきのとうは、地面から顔を出したばかりの花のつぼみで、うろこ状の薄い皮(総苞)に覆われています。手で触るとふわっとした感触があり、独特の苦味と香りを持っています。
早春に雪解けとともに顔を出すため、春の訪れを告げる山菜として親しまれているんですよ。天ぷらにすると香りが引き立ち、苦味もまろやかになります。
ふきのとうの選び方
雪解けとともに姿を現すふきのとう。その独特の苦味と香りは春の訪れを感じさせてくれます。旬は2月下旬から4月上旬で、特に3月が最盛期。選ぶ際は小ぶりでみずみずしいものがおすすめです。苦味の強さは大きさによって変わるので、好みに合わせて選びましょう
ふきのとうの時期と旬について
ふきのとうの旬は2月下旬から4月上旬くらい。特に3月が最盛期です。
地域によって多少時期は前後しますが、雪解けとともに姿を現すので、寒い地域ほど遅く、暖かい地域ほど早く出てきます。
旬の時期に採れたふきのとうは、苦味と香りのバランスが絶妙で、一番おいしく味わえます。「春一番に出てくる」というイメージがありますよね。
ふきのとうの苦味と味わい
ふきのとうの特徴といえば、独特の苦味と香り!この苦味は「フキノール」という成分によるもので、春の訪れを感じさせる風味として愛されています。
若くて小さいものほど苦味は強いですが、香りも良いです。大きく成長したものは苦味が和らぎますが、香りも少し弱くなります。好みによって選んでみてください。
選ぶ際のふきのとうの保存方法
ふきのとうを購入したら、湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するのがベスト。2〜3日程度で使い切るようにしましょう。
長期保存したい場合は、さっと茹でてから冷凍するのがおすすめ。解凍する際は自然解凍せず、凍ったまま調理に使うと食感が保てますよ。
ふきのとうの出荷ランキング
国内のふきのとう生産量は、秋田県、山形県、福島県などの東北地方が上位を占めています。寒冷地の雪解け時期に収穫されるものは、特に風味が良いと言われていますよ。
最近では栽培ものも増えていますが、天然ものの方が香りと苦味が強い傾向があります。どちらを好むかは好みによりますね。
ふきの選び方
ふきのとうより少し遅れて旬を迎えるふき。4月から6月にかけてが最も美味しい時期です。初夏の風味を楽しめるふきの選び方をご紹介します。
ふきの旬と時期の見極め
ふきの旬は4月から6月頃。ふきのとうより少し遅れて出回ります。春から初夏にかけてが最も美味しい時期です。
若いうちに収穫されたものは柔らかく、苦味も少なめ。あまり大きくなりすぎたものは、固くなったり繊維質が強くなったりするので、中くらいの大きさのものを選ぶといいでしょう。
購入時のふきの選び方
ふきを選ぶときのポイントは、茎がみずみずしく、しなやかなこと。色は鮮やかな緑で、折れたり傷ついたりしていないものを選びましょう。
茎の切り口が乾燥していないか、変色していないかもチェックポイント。新鮮なふきは、適度な弾力があり、触るとしっとりしています。
ふきの保存方法と料理例
ふきは湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で3〜4日保存できます。長期保存したい場合は、アク抜きをしてから冷凍するのがおすすめです。
ふきは煮物や和え物、炒め物などさまざまな料理に使えます。特に「ふきの煮物」や「きんぴらふき」、「ふきのとう味噌」などは定番ですね。
ふきのとうとふきの料理法
春の味覚、ふきのとうとふきの美味しい調理法をご紹介します。それぞれの特性を活かした料理法を知れば、春の恵みをより一層楽しむことができますよ。季節の味わいを存分に堪能しましょう。
ふきのとうを使った料理レシピ
ふきのとうの代表的な料理といえば、やっぱり「ふきのとう味噌」!苦味と香りを活かした春の味覚の王様です。作り方は簡単で、ふきのとうを茹でてみじん切りにし、味噌、砂糖、酒などと混ぜるだけ。
他にも、天ぷらやおひたし、和え物などにも最適。天ぷらにすると苦味がまろやかになり、香りが引き立ちます。春の風味を存分に楽しんでくださいね。
ふきの使い方とレシピ
ふきは、まずアク抜きが基本。皮をむいて塩でもんだ後、さっと茹でると、アクが抜けて食べやすくなります。
定番の「ふきの煮物」は、だし汁、醤油、みりん、砂糖で甘辛く煮るだけ。他にも、きんぴら風に炒めたり、お浸しにしたり、天ぷらにしたりと様々な料理に使えます。ふきご飯も絶品ですよ!
まとめ
いかがでしたか?ふきのとうとふきは、同じ植物の異なる部分を食べる春の味覚です。
ふきのとうはふきにはなりませんが、どちらも春の訪れを告げる大切な食材。それぞれの特徴を知って、旬の時期に美味しく味わってくださいね!
スーパーや市場で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。春の恵みを存分に楽しみましょう!
コメント