じゃがいもを冷蔵庫で保存してはダメだというのは知ってる人もいれば知らない人もいます。
知っていてもうっかり冷蔵庫に入れてしまうことがありますが、冷蔵保存したじゃがいもは食べても大丈夫なのでしょうか。
ここでは、じゃがいもを冷蔵庫で保存する際のリスクと適切な管理方法について解説します。
また、冷蔵庫に入れていたじゃがいもをどうしたらいいのかについても紹介します。
冷蔵保存したじゃがいもの危険性
じゃがいもを冷蔵で保管すると危険性が高まることが知られています。
変色だけならまだしも、体に害を与える可能性のある化学物質(アクリルアミド)が生成されやすくなります。
アクリルアミドは発がん性が問題視されているので、できる限り避けたい化学物質ですよね。
じゃがいもの冷蔵保管とアクリルアミドの生成メカニズムについて
じゃがいもとアクリルアミドの関係性は主婦の常識ということでは全然なく、知らない人も多いですが知っておくべき知識かもしれません。
アクリルアミドとは健康に悪影響を与えるとされる化学物質で、特に発がん性が問題視されています。
冷蔵保存したじゃがいもは、低温で糖化が進むため、調理時にアクリルアミドが発生しやすくなります。
これは、高温での加熱時にアスパラギンと糖が化学反応を起こすためです。
冷蔵庫に入れたじゃがいもは廃棄しないで
冷蔵保存されたじゃがいもの取り扱いには注意が必要です。
とはいっても、即廃棄というわけではなく食べることができます。
一度冷蔵されたじゃがいもも適切な方法で調理することでアクリルアミドの生成を抑制できます。
冷蔵保存したじゃがいもの使い方
アクリルアミドの生成を抑えるためには、じゃがいもを水にさらすことが有効です。
また、120℃以上での「揚げる・炒める・焼く」といった調理方法よりも、「煮る・蒸す・ゆでる」といった水分を利用した調理が推奨されます。
じゃがいもの正しい保存方法
じゃがいもは7°Cから10°C程度の涼しい場所で保管するのが理想的。
常温保存や冷蔵室ではなく、冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
野菜室は比較的温度が高く低温保存を避けることができます。
さらに新聞紙やキッチンペーパーなどで包んで保存する方法がおすすめです。
これにより、じゃがいもの質感を保ちながら変色や乾燥を防ぎます。
日光は冷蔵保存よりさらにNG
じゃがいもの保存方法で一番いけないことは、光にあてることです。
日光にあたることで光合成をして皮が緑色になり、芽を出すことが促され有毒物質の「ソラニン」が増加します。
ただ、芽が出たり緑色になってしまったじゃがいもでも食べることはできます。
芽の生えた部分は包丁などで深めに取り除き、緑がかった皮は厚めにむきましょう。
じゃがいもの冷蔵保存について|まとめ
じゃがいもは、保管のしかたによって保持期間や食品安全性が変わります。
低温保存すると有害な物質が生成されてしまうので注意が必要です!
適切な知識と方法を用いることで、安全にそして美味しくじゃがいもを楽しむことができます。
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